特集 病態から考え出されたIBD治療の進歩
Ⅷ.S1P受容体アゴニスト
飯島 英樹
1
,
新崎 信一郎
1
,
井上 隆弘
1
,
川井 翔一朗
1
,
山口 利朗
1
,
岩谷 修子
1
,
良原 丈夫
1
,
竹原 徹郎
1
1大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学
キーワード:
S1P
,
スフィンゴ脂質
,
炎症性腸疾患
,
二次リンパ組織
,
リンパ球遊出
Keyword:
S1P
,
スフィンゴ脂質
,
炎症性腸疾患
,
二次リンパ組織
,
リンパ球遊出
pp.267-271
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000199
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
二次リンパ節と血漿の間にはスフィンゴシン-1-リン酸(S1P)の濃度勾配が存在し,S1P 受容体を発現するリンパ球の二次リンパ節からの遊出を制御している.S1P 受容体アゴニストは,腸管膜リンパ節から腸管粘膜固有層へのリンパ球の動員を阻害することで,炎症性腸疾患(IBD)での腸管炎症を抑制する.いくつかのS1P 受容体アゴニストが開発されており,IBD に対する新規治療薬として期待されている.
Copyright © 2018, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.