Japanese
English
展望
5-HT1A受容体アゴニストによる精神障害の治療
5-HT1A Receptor Agonists in the Treatment of Mental Disorders
融 道男
1,2
Michio TORU
1,2
1メンタルクリニックおぎくぼ
2東京医科歯科大學
1Mental Clinic Ogikubo, Tokyo, Japan
2Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
5-HT1A receptor agonists
,
Tandospirone
,
Perospirone
,
Aripiprazole
,
Dopamine
Keyword:
5-HT1A receptor agonists
,
Tandospirone
,
Perospirone
,
Aripiprazole
,
Dopamine
pp.6-14
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101343
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セロトニン(5-HT)受容体のうち,精神科臨床においては,5-HT2A,5-HT2Cと5-HT1A受容体が重要であると考えられる35)。今回は5-HT1A受容体部分的アゴニストのうち3種の薬剤を選んで,精神障害に対して治療効果を得た症例の検討を含めて記述する。薬剤は,タンドスピロン(Ki=27nM),ペロスピロン(Ki=2.9nM),アリピプラゾール(Ki=5.6nM)であり,すべてわが国で創薬されたものである。これらの薬剤は5-HT1A受容体に高い親和性を持つが,5-HT活性比は60~70%程度であることから部分的アゴニストと呼ばれる。
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