特集 直腸早期癌 ─治療の新たな展開
Ⅷ.直腸早期癌に対するtaTME
長谷川 傑
1
,
橋本 恭弘
1
,
中島 亮
1
,
長野 秀紀
1
,
松岡 泰祐
1
,
薦野 晃
1
,
坂本 良平
1
,
愛洲 尚哉
1
,
小島 大望
1
,
吉田 陽一郎
1
1福岡大学医学部消化器外科
キーワード:
直腸癌
,
taTME
,
腹腔鏡
Keyword:
直腸癌
,
taTME
,
腹腔鏡
pp.261-266
発行日 2017年5月20日
Published Date 2017/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000061
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直腸癌に対する標準手術は直腸間膜全切除(TME)であるが,腹腔鏡下の直腸周囲の剝離・切離は容易でない.近年肛門側から内視鏡外科の手法を用いて直腸周囲の剝離を行うtransanal TME(taTME)が導入された.本法は肛門側切離を直視下に確実に行えること,直腸周囲の剝離の難易度が患者の体型などに影響を受けにくいなどの特徴があり,おもに欧米で広がっている.本邦でも導入する施設が増えてきているが,剝離層が外側にいきやすいなど特有の問題点もあり注意を要する.
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