特集 直腸早期癌 ─治療の新たな展開
Ⅶ.直腸早期癌に対する単孔式腹腔鏡手術─ 単孔+1 ポート法
福永 正氣
1
,
永仮 邦彦
1
,
吉川 征一郎
1
,
飯田 義人
1
,
大内 昌和
1
,
平崎 憲範
1
,
東 大輔
1
,
小浜 信太郎
1
,
野本 潤
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院消化器・一般外科
キーワード:
直腸癌
,
早期癌
,
腹腔鏡手術
,
reduced port surgery
,
単孔式手術
,
単孔+1 ポート法
Keyword:
直腸癌
,
早期癌
,
腹腔鏡手術
,
reduced port surgery
,
単孔式手術
,
単孔+1 ポート法
pp.255-260
発行日 2017年5月20日
Published Date 2017/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000060
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内視鏡治療,経肛門的局所切除の適応外の直腸早期癌は腹腔鏡手術のよい適応となってきた.さらなる低侵襲化と整容性の向上を目指しreduced port surgeryが導入されている.しかし,とくに直腸癌に対するreduced port surgeryのエビデンスは十分ではなく,通常のmulti port で行う腹腔鏡手術に比べ技術的に難度が高い.適応する場合,習熟した術者が行う.Rs,Ra の早期癌に対しては,高度内臓肥満がない,高度癒着がない,狭骨盤でない症例を厳密に選択し,単孔式腹腔鏡手術(単孔)または手術難度を下げる工夫として右下腹部にポートを設置して行う単孔+1 ポート法を行う.Rb の早期癌に対しては単孔+1 ポート法をおもに選択する.術中操作困難例,no touch technique が遵守できない場合は躊躇せずポートを追加する.
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