特集 直腸早期癌 ─治療の新たな展開
Ⅲ.内視鏡治療(1)ポケット法(Pocket-creation method;PCM)を用いた直腸ESD
林 芳和
1
,
山本 博徳
1
1自治医科大学内科学講座消化器内科学部門
キーワード:
ポケット法
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
直腸
,
ST フード
Keyword:
ポケット法
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
直腸
,
ST フード
pp.211-218
発行日 2017年5月20日
Published Date 2017/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000054
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直腸ESD(内視鏡的粘膜下層剝離術)は手技的に比較的容易といわれているが,肛門管に近接する腫瘍では慎重を要する.とくに粘膜下層軽度浸潤癌がそこに存在する場合,そのESD の果たす役割は非常に大きくなる.なぜならESD により治癒的に切除できれば,追加手術に伴う永久人工肛門を回避できるからである.しかし,その追加切除の要否を正確に判断するためにはハイクオリティな病理標本が必要である.そのためにはポケット法(Pocket-creation method;PCM)を用いたESD がもっとも良い.
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