特集 直腸早期癌 ─治療の新たな展開
Ⅱ.直腸T1 癌の特徴─ 結腸T1 癌と比較して
本部 卓也
1
,
依田 雄介
1
,
池松 弘朗
1
1国立がん研究センター東病院消化管内視鏡科
キーワード:
大腸T1癌
,
直腸T1 癌
,
長期経過
,
下部直腸
Keyword:
大腸T1癌
,
直腸T1 癌
,
長期経過
,
下部直腸
pp.205-210
発行日 2017年5月20日
Published Date 2017/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000053
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「大腸癌治療ガイドライン」に沿って治療された大腸pT1癌の長期予後は良好であった.しかし,ガイドラインに反して内視鏡治療後にリンパ節転移高リスク群を経過観察した場合,直腸pT1癌(とくに下部直腸癌)において局所再発が多く認められたことから,高リスク直腸pT1癌に対しては,外科手術を標準とする追加治療が必要と考える.加えて,手術により肛門機能を損なう可能性のある下部直腸pT1癌に対しては,機能温存可能な新たな追加治療の開発が重要と考える.
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