特集 高齢者・超高齢者消化管癌の内視鏡治療
2 .各論(2)胃癌 b.内視鏡治療後の周術期管理
赤坂 智史
1
,
上堂 文也
1
1大阪国際がんセンター消化器内科
キーワード:
ESD
,
抗血栓療法
,
術後肺炎
,
術後せん妄
Keyword:
ESD
,
抗血栓療法
,
術後肺炎
,
術後せん妄
pp.679-683
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CGJ.0000000008
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
高齢化が進むわが国では,高齢者早期胃癌に 対する内視鏡治療例が増加している.早期胃癌 に対する内視鏡治療としては,おもにESD が行 われている.ESD は後出血,穿孔の偶発症に関 して年齢に関係なく安全に施行できるとされて いるが,高齢者は併存疾患保有率が高く,偶発 症発症時に重篤化する危険性や抗血栓療法中の 症例も多いため注意が必要である.また,術後 肺炎やせん妄の合併は高齢者に有意に多いた め,それらに配慮した周術期管理が必要である.
Copyright © 2017, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.