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特集 周術期の輸液と感染対策
呼吸機能障害患者の周術期輸液と感染対策
Perioperative management including intravenous fluid infusion for patients with respiratory diseases
小野 聡
1
,
望月 英隆
1
Ono Satoshi
1
1防衛医科大学校外科学第1講座
キーワード:
呼吸機能検査
,
術前処置
,
急性肺障害
,
術後肺炎
Keyword:
呼吸機能検査
,
術前処置
,
急性肺障害
,
術後肺炎
pp.1261-1265
発行日 2004年10月20日
Published Date 2004/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100753
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要旨:呼吸器疾患を有する患者の周術期管理について輸液療法を含めて述べた.術後合併症による死亡率は以前からみると著しく減少したが,術後呼吸器合併症は依然発生率が高く,特に術前呼吸器疾患を有する患者においては致命的になる.したがって,このような患者に対する手術に際しては術前の呼吸機能評価や術前処置,術中・術後管理がきわめて重要である.特に輸液管理はoverhydrationやhypovolemiaにならないように厳密な投与量の設定や術前栄養状態の改善が重要である.また周術期の経腸栄養管理は術後呼吸器合併症の予防に有用である.
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