特集 高齢者・超高齢者消化管癌の内視鏡治療
2 .各論 (1)食道癌 c.食道早期癌に対するPDT 照射療法の位置づけ
南出 竜典
1
,
矢野 友規
1
1国立がん研究センター東病院消化管内視鏡科
キーワード:
食道癌
,
光線力学的療法PDT)
,
化学放射線療法後遺残再発
,
フォトフリン
,
レザフィリン
Keyword:
食道癌
,
光線力学的療法PDT)
,
化学放射線療法後遺残再発
,
フォトフリン
,
レザフィリン
pp.667-671
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CGJ.0000000006
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
食道癌に対する化学放射線療法は,高齢者な どにおいて非外科的治療を行う場合の標準的治 療として普及しているが,遺残再発を起こす頻 度が高い.遺残再発例に対するサルベージ治療 としては外科手術が一般的だが,周術期死亡率 および合併症率が高いことが問題であった.そ こで,局所遺残再発食道癌に対する低侵襲なサ ルベージ治療として光線力学的療法(PDT)を応 用し,良好な治療成績を報告してきた.とくに, 2015 年に承認されたレザフィリンPDT は,こ れまで普及していたフォトフリンPDT と比較 して低侵襲かつ簡便となっている.高齢者・超 高齢者の早期食道癌治療において,今後いっそ うPDT の貢献が期待される.
Copyright © 2017, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.