Japanese
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特集 内部障害のリハビリテーション医学・医療の進歩
5 肝臓リハビリテーションの進歩
Advances in Liver Rehabilitation
小田 耕平
1
,
井戸 章雄
1,2
Kohei Oda
1
,
Akio Ido
1,2
1鹿児島大学病院肝疾患相談センター
2鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
キーワード:
NAFLD
,
NASH
,
肝硬変
,
サルコペニア
,
運動療法
,
肝臓リハビリテーション
Keyword:
NAFLD
,
NASH
,
肝硬変
,
サルコペニア
,
運動療法
,
肝臓リハビリテーション
pp.1120-1127
発行日 2021年10月18日
Published Date 2021/10/18
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- 参考文献 Reference
要旨 ウイルス性肝炎が制御可能となり,肝硬変・肝がんの原因疾患としてNAFLD/NASHの占める割合が増加している.NAFLD/NASHに対する薬物療法は確立しておらず,運動療法は非常に重要な役割を担っている.NASHの生命予後改善のためには,肝脂肪化や線維化の改善を期待し,7〜10%程度の体重減少を目標とする.運動療法の目標として,“週3回以上,合計150分程度の中等度(3 METs)以上の有酸素運動”と“週2〜3回程度のレジスタンス運動”を組み合わせることが挙げられる.NASH肝硬変ではサルコペニアや脳・心血管疾患の合併頻度が高く,これらの病態の改善にも運動療法が寄与することが期待される.
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