特集 ここまで進んだinterventional EUS
13.肝疾患および合併症に対するEUS診療:Endo-hepatology
稲葉 康記
1
,
永島 一憲
1
,
山宮 知
1
,
Rafael Romero-Castro
2
,
入澤 篤志
1
1獨協医科大学医学部内科学(消化器)講座
2Virgen Macarena University Hospital
キーワード:
超音波内視鏡
,
endo-hepatology
,
胃静脈瘤
,
コイル
,
シアノアクリレート
Keyword:
超音波内視鏡
,
endo-hepatology
,
胃静脈瘤
,
コイル
,
シアノアクリレート
pp.237-244
発行日 2025年1月20日
Published Date 2025/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003355
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近年のinterventional EUSの発展に伴い,肝疾患およびその合併疾患に対しても,endo-hepatologyとしての診断・治療法が開発され,徐々に広がりをみせている.診断としては,EUS下肝生検や門脈圧測定などがある.EUS下の血管内治療としては,孤立性胃静脈瘤や難治性肝性脳症など,門脈圧亢進症に対する治療が報告されている.血管塞栓物質としては,組織接着剤(シアノアクリレート系薬剤),硬化剤,血管塞栓用コイルなどが注入・留置されており,良好な成績が示されている.また,従来から経皮的・経静脈的に施行されている門脈ステント留置や門脈静脈短絡路形成等の手技についても,動物実験レベルではあるがその実現可能性が追求されている.Endo-hepatologyは,今後大きく脚光を浴びる手技と考えられる.
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