特集 ここまで進んだinterventional EUS
8.急性膵炎後局所合併症に対するEUS下ドレナージ
向井 俊太郎
1
,
糸井 隆夫
1
1東京医科大学臨床医学系消化器内科学分野
キーワード:
急性膵炎
,
被包化壊死
,
EUS下経消化管的ドレナージ
,
内視鏡的ネクロセクトミー
,
専用大口径メタルステント
Keyword:
急性膵炎
,
被包化壊死
,
EUS下経消化管的ドレナージ
,
内視鏡的ネクロセクトミー
,
専用大口径メタルステント
pp.194-202
発行日 2025年1月20日
Published Date 2025/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003350
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急性膵炎後局所合併症に対して,感染合併例や有症状例は侵襲的治療の適応となる.まずは低侵襲なEUS下ドレナージを行い,壊死組織量が多く効果が不十分であればさらに侵襲が大きい治療である内視鏡的ネクロセクトミーを追加する内視鏡的ステップアップ・アプローチが推奨されている.専用大口径ステントであるLAMSが本邦でも保険収載され,さらなる治療成績の向上が期待されている.しかし,治療経過中に動脈瘤破裂などの重篤な偶発症も起こりうるため,外科や放射線科と連携しながら治療を遂行していくことが肝要である.
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