特集 小腸疾患に対する最新の内視鏡臨床
1.小腸疾患診療における内視鏡の役割
江﨑 幹宏
1
,
芥川 剛至
2
,
武富 啓展
1
,
荻野 祐也
1
,
貞島 健人
1
,
島村 拓弥
1
,
鶴岡 ななえ
1
1佐賀大学医学部内科学講座消化器内科
2佐賀大学医学部附属病院光学医療診療部
キーワード:
カプセル内視鏡
,
バルーン内視鏡
,
腫瘍性疾患
,
炎症性疾患
,
血管性疾患
Keyword:
カプセル内視鏡
,
バルーン内視鏡
,
腫瘍性疾患
,
炎症性疾患
,
血管性疾患
pp.1477-1483
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003253
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
カプセル内視鏡やバルーン内視鏡の普及に伴い,小腸疾患診断の主役はX線造影検査や造影CT検査などの横断的画像診断法から内視鏡検査へ取って代わった.また,バルーン内視鏡の挿入技術の進歩と周辺機器の開発・改良が相まって,腫瘍性,炎症性,血管性といったさまざまな小腸疾患において,診断技術のみならず内視鏡治療技術も確実に進歩しており,内視鏡治療により外科的小腸切除術が回避可能な症例が増加してきている.小腸疾患診療における内視鏡の役割は今後もますます拡大していくことが予想されるが,小腸内視鏡の適応を十分把握したうえで,実臨床に応用していくことが重要である.
Copyright © 2024, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.