特集 小腸疾患に対する最新の内視鏡臨床
2.小腸カプセル内視鏡の進化と展望
壷井 章克
1
,
重信 修宇也
1
,
松原 由佳
1
,
平田 一成
1
,
岡 志郎
1
1広島大学病院消化器内科
キーワード:
小腸内視鏡
,
カプセル内視鏡
,
原因不明の消化管出血
Keyword:
小腸内視鏡
,
カプセル内視鏡
,
原因不明の消化管出血
pp.1484-1491
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003254
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小腸カプセル内視鏡(SBCE)は,2007年に本邦で使用可能になり,現在まで機器の改良を重ねてきた.従来の低侵襲性に加え,開通性評価のためのパテンシーカプセルの導入によりその適応疾患を広げ,画質,バッテリー性能や読影支援ソフトウェアの改良によりその診断性能も向上し,現在では小腸疾患診療において欠かすことのできない内視鏡機器である.また,2021年には内視鏡側面に4台の小型カメラを有し360°の視野角を有する既存のSBCEとは全く異なるコンセプトのSBCEの登場や,人工知能(AI)を用いたSBCEの研究も盛んに行われている.SBCEは他の内視鏡と比べ画像読影枚数が圧倒的に多く,読影医にとっては読影の負担が大きく,将来的にはAIの実用化が期待される.
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