特集 急性胆囊炎・胆管炎を再考する
4.急性胆管炎に対するドレナージ治療up—to—date
向井 俊太郎
1
,
糸井 隆夫
1
1東京医科大学臨床医学系消化器内科学分野
キーワード:
急性胆管炎
,
内視鏡的経乳頭的ドレナージ
,
経皮経肝胆管ドレナージ
,
超音波内視鏡下胆管ドレナージ
Keyword:
急性胆管炎
,
内視鏡的経乳頭的ドレナージ
,
経皮経肝胆管ドレナージ
,
超音波内視鏡下胆管ドレナージ
pp.1383-1391
発行日 2024年9月20日
Published Date 2024/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003226
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
中等症,重症の急性胆管炎では早期もしくは緊急の胆管ドレナージが必要となり,第一選択は内視鏡的経乳頭的ドレナージ(EBD)である.困難な場合は,経皮経肝胆管ドレナージ(PTBD)や超音波内視鏡下胆管ドレナージ(EUS-BD)が用いられる.結石が成因の場合,軽症もしくは中等症であれば一期的結石除去が許容されている.しかし,凝固異常を伴う場合や抗血栓薬内服中は,二期的治療が推奨される.術後再建腸管例ではバルーン小腸内視鏡下胆管ドレナージ(BE-ERCP)が推奨されるが,手技難易度が高い.ドレナージ手技の多様化に伴い治療技術の面での施設間差が大きくなってきており,施設の状況に合わせた柔軟な対応も必要となる.
Copyright © 2024, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.