特集 消化器がん薬物療法
第1部 各臓器がんにおける現在の標準治療と今後の展望 2章 胃癌 Ⅱ 切除不能胃癌に対する化学療法 2.治療戦略
牧山 明資
1
1岐阜大学医学部附属病院がんセンター
キーワード:
HER2
,
CLDN18.2
,
dMMR(MSI-high)
,
CPS
Keyword:
HER2
,
CLDN18.2
,
dMMR(MSI-high)
,
CPS
pp.1048-1051
発行日 2024年8月9日
Published Date 2024/8/9
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003147
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切除不能進行・再発胃癌に対する治療戦略の基本は化学療法による症状緩和と生存期間の延長である.前項で述べた治療レジメンを習熟したうえで副作用マネジメントを行いながら実施し,さらに適切なタイミングで切り替え,複数のレジメンを可能な範囲でつないでいくことで使用可能な薬剤を活かしきることが重要である.国内外の臨床試験において,生存期間の中央値は長いもので18カ月を超えるものも報告されている.「胃癌治療ガイドライン」における推奨治療については図に示す.
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