特集 これからの胃癌診療
13.胃癌診断と治療におけるAI の現状と展望
平澤 俊明
1
,
並河 健
2
,
堀内 裕介
1
,
藤崎 順子
3
,
多田 智裕
4,5
,
後藤田 卓志
1
1がん研有明病院上部消化管内科
2国立アイスランド大学病院消化器内科
3がん研有明病院健診センター
4AI Medical Service
5ただともひろ胃腸科肛門科
キーワード:
人工知能
,
胃癌
,
検出
,
質的診断
Keyword:
人工知能
,
胃癌
,
検出
,
質的診断
pp.951-959
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003115
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胃癌は高い死亡率をもつがんの一つであり,早期発見と治療が重要である.現状,胃癌の検出における偽陰性率は高く,診断精度にばらつきがある.これを解決するため,AI技術の導入が進められている.AI技術は画像認識において大幅な進歩を遂げ,胃癌の検出から質的診断,深達度診断までを支援し,医師の診断能力を向上させる.筆者らはAIメディカルサービス社と共同でAIによる内視鏡画像のリアルタイム診断の研究開発を行い,製造販売承認を取得した.医療AIの社会実装には法整備の遅れや保険適用といった課題があり,これらを解決し,申請から承認までのプロセスを迅速化することが重要である.AI技術を活用し,より良い医療を実践していくことが求められる.
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