特集 小腸内視鏡が変えた疾患マネージメント
Device-assisted endoscopyの進歩
大塚 和朗
1
1東京医科歯科大学病院 光学医療診療部
キーワード:
機器のデザイン
,
診療ガイドライン
,
消化管内視鏡
,
小腸疾患
,
ダブルバルーン小腸内視鏡法
,
シングルバルーン小腸内視鏡法
Keyword:
Single-Balloon Enteroscopy
,
Practice Guidelines as Topic
,
Equipment Design
,
Endoscopes, Gastrointestinal
,
Double-Balloon Enteroscopy
pp.1805-1811
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2022082025
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ダブルバルーン内視鏡(DBE)とシングルバルーン内視鏡(SBE)に加えスパイラル内視鏡(SE)が開発され、これらのdevice-assisted endoscopyにより小腸も精密な内視鏡診療が可能になった。富士フイルム社DBEには通常径のEN-580T、細径のEN-580XP、ショートタイプのEI-580BTがある。オリンパス社SBEはショートタイプのSIF-H290Sに加え、撮像方式が同時式となったSIF-H190が発売された。また、内蔵モーターでらせん状のフィンのあるオーバーチューブを回転させて挿入するSEであるPowerSpiralも発表された。バルーン内視鏡は本邦では年間1万件弱が施行されているが、ガイドラインとして「小腸内視鏡診療ガイドライン」があり、追補として「クローン病小腸狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術ガイドライン」が策定されている。また、小児内視鏡についてもガイドラインがある。欧州や米国の内視鏡学会からもガイドラインや技術レビューが発表されている。
Copyright© 2021 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.