特集 大腸内視鏡治療―CP/EMR/ESD/Underwater 関連手技の今
2.各論(5)Precutting EMR/Hybrid ESD
吉井 新二
1
,
三宅 高和
1
,
山川 司
1
,
山野 泰穂
1
,
仲瀬 裕志
1
1札幌医科大学医学部消化器内科学講座
キーワード:
precutting EMR
,
hybrid ESD
,
SOUTEN
Keyword:
precutting EMR
,
hybrid ESD
,
SOUTEN
pp.655-662
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003049
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ESDの技術的困難性とEMRのサイズ制限を克服して一括切除をするために,粘膜切開・粘膜下層剝離とスネア切除を組み合わせたprecutting EMR/hybrid ESDは有用な手技である.Precutting EMRの適応は,スネアが滑って一括切除が難しい20 mm程度までのEMR適応病変で,hybrid ESDは,スネアのサイズ制限から,30~40 mm程度までのESD適応病変と考える.スネアリングする際は,粘膜下層が十分にトリミングされて深い溝がつくられていることが重要である.スネアリング時に病変部が落ち込んでくる場合は,分割切除になりやすいため,粘膜下層剝離を追加することが重要である.
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