特集 サルコペニアと消化器疾患
1.サルコペニア総論(3)肝疾患におけるサルコペニアとそのメカニズム
西川 浩樹
1
,
金 秀基
2
,
朝井 章
1
1大阪医科薬科大学第2内科
2神戸朝日病院内科
キーワード:
サルコペニア
,
肝疾患
,
メカニズム
Keyword:
サルコペニア
,
肝疾患
,
メカニズム
pp.249-256
発行日 2024年2月20日
Published Date 2024/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002955
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骨格筋の量的低下,質的低下および機能的低下で定義されるサルコペニアは,脆弱性を表すフレイルと並んで近年大きな注目を集める疾患である.サルコペニア研究は一定の学術的発展を遂げ,2016年にはICD-10に登録された.その後のサルコペニアに関する公表論文数は飛躍的に増加し,本邦のみならず全世界がこの疾患に強い興味を有していることがうかがえる.加齢によって骨格筋量および筋力または身体機能が低下した病態を一次性サルコペニア,なんらかの基礎疾患によって骨格筋量および筋力または身体機能が低下した病態を二次性サルコペニアと定義している.本稿では肝疾患を中心にしたサルコペニアのメカニズムについて言及したい.
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