Japanese
English
特集 傍脊柱筋の機能解剖学,姿勢制御と手術アプローチ
第4章 傍脊柱筋の画像検査
サルコペニア,サルコペニア肥満の診断,定量
Diagnosis and Evaluation of Sarcopenia and Sarcopenic Obesity
酒井 義人
1
Yoshihito SAKAI
1
1国立長寿医療研究センター整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, National Center for Geriatrics and Gerontology
キーワード:
サルコペニア
,
sarcopenia
,
二重エネルギーX線吸収法
,
dual energy x-ray absorptiometry
,
DXA
,
生体電気インピーダンス法
,
bioelectrical impedance analysis
,
BIA
Keyword:
サルコペニア
,
sarcopenia
,
二重エネルギーX線吸収法
,
dual energy x-ray absorptiometry
,
DXA
,
生体電気インピーダンス法
,
bioelectrical impedance analysis
,
BIA
pp.443-448
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201120
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はじめに
加齢に伴い骨格筋量は徐々に減少し,筋力低下が高齢者の日常生活活動(ADL)や生活の質(QOL)に対して大きな影響を及ぼす.この加齢による骨格筋の減少はサルコペニアと呼ばれ,1989年にRosenberg19)により疾患概念として扱うよう提唱され,1997年に初めて“age-related loss of muscle mass”と定義された比較的新しい概念である.このサルコペニアは高齢者のADL低下のみならず,転倒や骨折を契機とした運動障害,自立の喪失から死亡の危険性にも関連する15,20)ことから,その治療や予防についての研究開発が進んでいる.サルコペニアは四肢骨格筋量での評価が基本であるが,近年脊椎疾患に及ぼす影響についての報告2,7,9,10,13,17,19)が散見されており,高齢者に対する脊椎疾患治療従事者にとって知っておくべき病態である.
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