特集 ここまで進んだ肝硬変診療
6.肝硬変症の次世代治療の開発 ―抗線維化治療と肝再生療法
寺井 崇二
1
,
土屋 淳紀
1
,
渡邊 雄介
1
,
阿部 寛幸
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野
キーワード:
肝硬変症
,
肝線維化
,
再生
,
治験デザイン
,
mode of action
,
幹細胞
,
エクソソーム
Keyword:
肝硬変症
,
肝線維化
,
再生
,
治験デザイン
,
mode of action
,
幹細胞
,
エクソソーム
pp.1329-1333
発行日 2023年8月20日
Published Date 2023/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002784
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肝硬変症に対する,抗線維化・再生誘導薬の治験の開発が進んできた.肝臓は他臓器と違い再生力をもつことが特徴である.一つの大きな治療コンセプトとして,肝硬変になった肝臓に対して線維化を改善し,いかに内在の肝臓再生力を誘導するかが重要である.また肝臓領域においては,臨床現場において各種,肝線維化評価の方法も開発されてきた.今後,開発される各種薬剤のmode of actionを理解しながら,適切な治験の実施が求められる.そのなかで,肝硬変のどの病態に対してどのような治療を開発していくかが重要である.
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