特集 肝疾患―診療のチェックポイント2023
第Ⅱ部 治療のチェックポイント 第3章 アルコール性肝障害治療のチェックポイント
今 一義
1
1順天堂大学医学部消化器内科
キーワード:
アルコール使用障害
,
アルコール関連肝疾患
,
腸肝連関
,
オピオイド受容体
,
ハームリダクション
Keyword:
アルコール使用障害
,
アルコール関連肝疾患
,
腸肝連関
,
オピオイド受容体
,
ハームリダクション
pp.894-898
発行日 2023年6月9日
Published Date 2023/6/9
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002685
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・飲酒量の申告は過少になりがちであることを念頭におき,血液マーカーの評価も併せ綿密な問診を行うことが重要である.特異的飲酒マーカー(%CDT)の保険適用を期待したい.
・アルコールによる障害の程度は性・遺伝・背景疾患などによって異なる.フラッシャーの有無は一つの重要な手がかりになる.
・治療の基本は断酒だが,症例によって近年はハームリダクションを目標とした薬物介入が可能になった.
・重症アルコール性肝炎には早期の治療介入がきわめて重要であり,速やかにスコアリングを用いた適切な診断を行わなければならない.
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