特集 あなたの知らないIBD診療の世界
3.合併症と内視鏡・外科的アプローチ(1)IBD腸管外合併症の診断と治療
松浦 稔
1
1杏林大学医学部消化器内科学
キーワード:
腸管外徴候
,
脊椎関節炎
,
結節性紅斑
,
原発性硬化性胆管炎
,
血栓塞栓症
Keyword:
腸管外徴候
,
脊椎関節炎
,
結節性紅斑
,
原発性硬化性胆管炎
,
血栓塞栓症
pp.435-440
発行日 2023年3月20日
Published Date 2023/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002573
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炎症性腸疾患(IBD)ではしばしば腸管以外の臓器にもさまざまな病変を生じ,それらは総称して腸管外合併症あるいは腸管外徴候と呼ばれる.罹患臓器としては関節,皮膚,胆道,血管などが多く,代表的なIBD腸管外合併症としては脊椎関節炎,結節性紅斑や壊疽性膿皮症,原発性硬化性胆管炎,血栓塞栓症などが挙げられる.IBDの腸管外合併症は多彩で,IBDの疾患別における合併頻度,性差,IBDの疾患活動性との相関の有無などそれぞれに異なった特徴を有する.IBD腸管外合併症の診断と治療に際しては,治療薬の有害事象との鑑別や各領域の専門的知識を必要とする場合も少なくなく,他の診療科との連携した診療が必要である.
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