特集 炎症性腸疾患1997
主題
Ⅲ.合併症
(2)腸管外合併症
五十嵐 正広
1
,
勝又 伴栄
1
,
高橋 裕之
1
,
小林 清典
1
,
西元寺 克禮
1
1北里大学東病院消化器内科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
Crohn病
,
腸管外合併症
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
Crohn病
,
腸管外合併症
pp.405-412
発行日 1997年2月26日
Published Date 1997/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105074
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要旨 潰瘍性大腸炎(UC)とCrohn病(CD)に伴う腸管外合併症の主なものは,皮膚病変(UC 19.2%,CD 32.3%),関節病変(UC 12.7%,CD 26.9%),結石症(UC 5.3%,CD 7.7%)などであり,合併疾患を伴っていないものは,UC 49.1%,CD 38.5%で何らかの腸管外合併症を有するものが多い.病型別にみると,UCでは全大腸炎型に多く,CDでは大腸型に多い.炎症性腸疾患(IBD)に特徴的とされる皮膚病変は,壊疽性膿皮症,結節性紅斑などであるが,前者はUCに多く,後者はCDに多い合併症である.腸管外合併症は,IBDの病態と関係し発症するもの,偶然合併したもの,治療による副作用として発現したものなどが含まれる.
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