炎症性腸疾患診療のupdate
Ⅳ 炎症性腸疾患の診断 ④炎症性腸疾患における腸管・腸管外合併症
加藤 順
1
,
津田 早耶
2
1三井記念病院内視鏡部
2和歌山県立医科大学消化器内科
キーワード:
狭窄・瘻孔
,
竹の節様所見
,
壊疽性膿皮症
,
結節性紅斑
,
原発性硬化性胆管炎
Keyword:
狭窄・瘻孔
,
竹の節様所見
,
壊疽性膿皮症
,
結節性紅斑
,
原発性硬化性胆管炎
pp.788-793
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000802
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炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease;IBD)では,さまざまな腸管・腸管外合併症が生じうる.腸管合併症として,クローン病(Crohn’s disease;CD)ではメインの病変部位である下部消化管で狭窄や瘻孔などを形成する.潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis;UC)では重症例での中毒性巨大結腸症がよく知られている.また,上部消化管病変も腸管内の合併症と捉えることもできる.腸管外合併症としては,自己免疫疾患に共通する皮膚・関節症状の発現頻度が高いものの,原発性硬化性胆管炎(primary sclerosing cholangitis;PSC)など,IBD に特異的な合併症もある.本稿では,IBD の合併症の代表的なものについて具体例を提示しながら概説する.
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