特集 黄疸を極める
2.黄疸の鑑別診断と検査手順
内野 康志
1
1日本赤十字社医療センター消化器内科
キーワード:
直接型ビリルビン
,
間接型ビリルビン
,
体質性黄疸
,
溶血性貧血
,
閉塞性黄疸
Keyword:
直接型ビリルビン
,
間接型ビリルビン
,
体質性黄疸
,
溶血性貧血
,
閉塞性黄疸
pp.253-257
発行日 2023年2月20日
Published Date 2023/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002534
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ビリルビンの大部分は老廃赤血球が破壊されてできるヘムに由来する.黄疸とはこのビリルビンが血中で増加し,皮膚や眼球結膜に沈着して黄染した状態である.黄疸の鑑別上,直接型ビリルビン優位か間接型ビリルビン優位かは重要である.間接型優位では溶血性黄疸,体質性黄疸のGilbert症候群,直接型優位では総胆管結石や悪性腫瘍による閉塞性黄疸,ウイルス性肝炎,アルコール性肝障害,非アルコール性脂肪肝炎,薬剤性肝障害などが重要である.
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