肝臓病の病理・4
黄疸の病理
大部 誠
1,2
,
池永 誠
1
,
奥平 雅彦
1
Makoto OHBU
1,2
,
Makoto IKENAGA
1
,
Masahiko OKUDAIRA
1
1北里大学医学部病理学教室
2北里研究所メディカルセンター病院中央検査部
キーワード:
抱合型(直接)ビリルビン
,
胆汁栓
,
肝内胆汁うっ滞
,
閉塞性黄疸
,
胆汁性肝硬変
Keyword:
抱合型(直接)ビリルビン
,
胆汁栓
,
肝内胆汁うっ滞
,
閉塞性黄疸
,
胆汁性肝硬変
pp.386-390
発行日 1991年4月15日
Published Date 1991/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900556
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
黄疸の病理形態像を観察するにあたっては黄疸を肝内・肝外の障害部位別に分類して理解することが必要であるが,複数の障害部位が重複して黄疸が発生する病態も多い,抱合型(直接)ビリルビン上昇に基づく黄疸では共通の形態学的変化を認めるとともに,各疾患に固有の病変も見いだされる.また,胆汁色素の小葉内分布にも特徴がある.肝疾患における黄疸発現の意義はきわめて重要であり,予後に重大な影響を及ぼすため,病理形態の正確な把握が要求される.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.