Japanese
English
特集 閉塞性黄疸の診療手順
閉塞性黄疸の画像診断
CTによる閉塞性黄疸の診断
Obstructive jaundice: CT findings
布施 明
1
,
平井 一郎
1
,
木村 理
1
Akira FUSE
1
1山形大学医学部第1外科
キーワード:
閉塞性黄疸
,
CT
,
ヘリカルCT
,
画像診断
Keyword:
閉塞性黄疸
,
CT
,
ヘリカルCT
,
画像診断
pp.1029-1035
発行日 2001年8月20日
Published Date 2001/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904534
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
閉塞性黄疸は肝,胆道,膵などの多くの臓器のさまざまな疾患で発生する.したがって,閉塞性黄疸の診断にはこれらの臓器を広く一定以上の精度で診断できるCTが最も適している.閉塞性黄疸の診断では閉塞部位の診断,閉塞原因の質的診断,悪性腫瘍における進展度診断の3点が重要であるが,CT以外の画像診断でこのすべてを満たす検査はない.さらに,最近のCT診断装置の進歩は著しく,中でもヘリカルCTによる診断能の向上はめざましいものがある.特に,悪性腫瘍の進展度診断の面では血管浸潤を中心とした周囲への浸潤の描出に優れており,CT画像なしでの手術は考えられないと言っても過言ではない.ただし,良好な画像を得るためには,胆道ドレナージ前に撮影する,適切な撮影法を選択するなどの配慮が必要であり,精密に読影する必要がある.
閉塞性黄疸におけるCTの有用性は,ヘリカルCTによる描出能の向上により以前よりもさらに増している.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.