連載 内視鏡の読み方
NBI併用拡大観察にて評価しえたpT1a,Epstein—Barr virus関連リンパ球浸潤胃癌の1例
池見 雅俊
1
,
上尾 哲也
2
,
高橋 晴彦
2
,
和田 蔵人
2
,
久保山 雄介
3
,
村上 和成
4
1大分赤十字病院肝胆膵内科
2大分赤十字病院消化器内科
3大分赤十字病院病理診断科
4大分大学医学部附属病院消化器内科学講座
キーワード:
EBV関連胃癌
,
リンパ球浸潤胃癌
,
NBI併用拡大内視鏡
Keyword:
EBV関連胃癌
,
リンパ球浸潤胃癌
,
NBI併用拡大内視鏡
pp.227-232
発行日 2023年1月20日
Published Date 2023/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002519
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リンパ球浸潤胃癌(gastric carcinoma with lymphoid stroma;GCLS)は著明なリンパ球浸潤を特徴とする低分化型腺癌で,現行の「胃癌取扱い規約」(第15版)では特殊型として分類される.GCLSは胃癌全体の0.9~4%にみられ,90%以上にEpstein-Barr virus (EBV)感染を認める.EBV関連胃癌はpT1bでもリンパ節転移率が低いことが示されており,通常の早期胃癌と比較し予後良好とされる.GCLS早期癌の内視鏡所見では,発赤を伴う0-Ⅱc型病変を示すことが多いが,粘膜内病変のNBI(Narrow Band Imaging)併用拡大内視鏡所見の報告は少ない.
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