Japanese
English
臨床研究
早期リンパ球浸潤胃癌の臨床病理学的特徴
Clinicopathological features of gastric carcinoma with lymphoid stroma
坂本 敏哉
1
,
滝口 伸浩
1
,
鍋谷 圭宏
1
,
早田 浩明
1
,
外岡 享
1
,
星野 敢
1
Toshiya SAKAMOTO
1
1千葉県がんセンター食道胃腸外科
キーワード:
早期胃癌
,
リンパ球浸潤胃癌
,
EVウイルス関連胃癌
Keyword:
早期胃癌
,
リンパ球浸潤胃癌
,
EVウイルス関連胃癌
pp.101-105
発行日 2020年1月20日
Published Date 2020/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212817
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要旨
【目的】リンパ球浸潤胃癌gastric carcinoma with lymphoid stroma(GCLS)は高度なリンパ球浸潤を呈し,比較的予後良好な組織型である.他の組織型との臨床病理学的因子を比較検討した.【方法】2000〜2015年の早期胃癌切除症例1,451例を対象とし,通常型胃癌とGCLSの臨床病理学的特徴を比較検討した.【結果】全体の壁深達度はT1a 637例,T1b 814例であったが,GCLSは15例全例T1bであった.GCLS以外のT1bの組織型を分化型,低分化型で分類比較すると,GCLSはリンパ節転移を認めず,脈管侵襲は軽度であった.【結語】早期GCLSはすべてT1bであり,脈管侵襲は分化型腺癌よりも軽度で,リンパ節転移はなく,予後良好な癌であることが示唆された.
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