特集 消化管内視鏡治療のリスク克服に向けて
3.先進内視鏡治療に潜むリスクとそのマネジメント(4)小腸内視鏡治療
矢野 智則
1
1自治医科大学内科学講座消化器内科学部門
キーワード:
急性膵炎
,
誤嚥性肺炎
,
ガス塞栓症
,
minimal water exchange法
,
gel immersion法
Keyword:
急性膵炎
,
誤嚥性肺炎
,
ガス塞栓症
,
minimal water exchange法
,
gel immersion法
pp.88-90
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002487
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小腸はその解剖学的特徴により内視鏡治療が困難な臓器だったが,バルーン小腸内視鏡によって,操作性を保ちつつ深部小腸へ到達できるようになり,内視鏡治療も可能になった.小腸内視鏡治療では小腸や関連臓器の解剖学的特徴と対症疾患の特性から,胃や大腸での内視鏡治療と異なるリスクへの注意が必要となる.本稿では,小腸ポリープ治療における出血・穿孔のほか,急性膵炎,誤嚥性肺炎,ガス塞栓症など,注意すべき有害事象とそれらを回避する方法について解説する.
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