特集 肝の超音波を知り尽くす ―びまん性肝疾患の診断
2.びまん性肝疾患(線維化)(2)エラストグラフィ d.MREによる肝線維化診断,超音波エラストグラフィとの比較
玉城 信治
1
,
黒崎 雅之
1
1武蔵野赤十字病院消化器科
キーワード:
MRエラストグラフィ
,
超音波エラストグラフィ
,
肝線維化
,
肝癌
,
肝不全
Keyword:
MRエラストグラフィ
,
超音波エラストグラフィ
,
肝線維化
,
肝癌
,
肝不全
pp.1560-1566
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002418
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MRエラストグラフィはMRIを用いて肝硬度を非侵襲的に測定することのできる装置である.MRエラストグラフィは肝臓全体を評価することが可能であり,他の非侵襲的モダリティと比較しても最も高い診断精度を有している.またMRエラストグラフィで測定した肝硬度は肝癌や肝不全といった肝関連合併症の発生リスクと相関している.したがって肝疾患診療において,肝線維化を予測し,合併症発生率リスクを評価するきわめて有用なモダリティである.2022年4月より保険収載され,今後さらに普及することが期待される.
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