特集 肝の超音波を知り尽くす ―びまん性肝疾患の診断
3.びまん性肝疾患(脂肪化)(1)Bモード画像 a.脂肪肝の診断と評価
小林 奈津子
1,2
,
飯島 尋子
2
,
塚平 俊久
1
,
熊田 卓
3
1健和会病院内科
2兵庫医科大学消化器内科
3岐阜協立大学看護学部
キーワード:
超音波Bモード画像
,
脂肪肝
,
スコアリングシステム
Keyword:
超音波Bモード画像
,
脂肪肝
,
スコアリングシステム
pp.1567-1571
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002419
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脂肪肝のスクリーニング検査には,腹部超音波検査Bモードが推奨されており,高輝度肝,肝腎コントラスト陽性,深部エコーの減衰,脈管の不明瞭化が肝の脂肪化を反映する所見である.ただし,Bモード画像検査における脂肪肝診断では肝臓内脂肪化が30%以上でないと良好な感度・特異度が得られないこと,また術者依存性で客観的定量性には乏しいことに留意する必要がある.このようななかで,半定量的評価を行うための脂肪肝診断のスコアリングシステムも提唱されている.
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