特集 肝の超音波を知り尽くす ―びまん性肝疾患の診断
2.びまん性肝疾患(線維化)(2)エラストグラフィ c.Shear Wave Elastography (SWE)
多田 俊史
1,2
,
飯島 尋子
2
,
小林 奈津子
2,3
,
西村 貴士
2
,
的野 智光
2,4
,
熊田 卓
5
1姫路赤十字病院内科
2兵庫医科大学消化器内科
3健和会病院内科
4姫路聖マリア病院消化器・肝臓内科
5岐阜協立大学看護学部
キーワード:
超音波エラストグラフィ
,
肝線維化
,
shear wave elastography
Keyword:
超音波エラストグラフィ
,
肝線維化
,
shear wave elastography
pp.1552-1559
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002417
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肝線維化評価のゴールドスタンダードは肝生検であるが,非侵襲的な肝線維化評価方法である超音波エラストグラフィが普及している.超音波エラストグラフィは肝線維化を定量評価できる画像診断法で,非侵襲的かつ簡便であり,繰り返し測定できるというメリットがある.超音波エラストグラフィのうち,剪断波(shear wave)が肝臓のなかを伝播する速度を「硬さ」として計測する手法に基づいたshear wave elastography (SWE)はBモードとともに使用できるため日常診療において汎用されている.各メーカーの汎超音波機器で測定が可能であり,その肝線維化診断能やtransient elastography (FibroScan®)との相関も良好である.
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