特集 非B非C型肝癌を繙く
5.非B非C型肝癌のサーベイランス(3)MRエラストグラフィを用いた肝癌高リスク群の囲い込み
樋口 麻友
1
,
玉城 信治
1
,
黒崎 雅之
1
,
泉 並木
1
1武蔵野赤十字病院消化器内科
キーワード:
MRエラストグラフィ
,
肝線維化
,
肝癌
Keyword:
MRエラストグラフィ
,
肝線維化
,
肝癌
pp.284-289
発行日 2022年2月20日
Published Date 2022/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002119
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肝線維化は肝関連疾患による予後を規定する重要な因子である.MRエラストグラフィ(MRE)は肝線維化を評価する非侵襲的な検査方法として臨床応用されている.MREはNAFLDや慢性肝疾患患者において他の非侵襲的肝線維化診断法よりも線維化診断能が高い.MREと発癌リスクを検討すると,NAFLD患者やC型肝炎SVR後の症例において,MREによる肝硬度が高いと有意に肝発癌リスクも上昇する.したがってMREは肝線維化を予測し,発癌リスクを評価する手法として,肝生検の代わりに用いることができる.
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