食道疾患の診療
Ⅲ 食道癌の診療 17 食道癌に対する鏡視下手術,ロボット手術
瀬戸 泰之
1
,
八木 浩一
1
,
西田 正人
2
,
愛甲 丞
3
,
山形 幸徳
4
,
森 和彦
5
1東京大学医学部消化管外科
2静岡県立総合病院外科
3東京大学医科学研究所フロンティア外科
4国立がん研究センター中央病院胃外科
5三井記念病院外科
キーワード:
食道癌
,
鏡視下手術
,
ロボット手術
,
術後合併症
,
低侵襲手術
Keyword:
食道癌
,
鏡視下手術
,
ロボット手術
,
術後合併症
,
低侵襲手術
pp.1136-1140
発行日 2022年8月10日
Published Date 2022/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002321
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cStage Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ食道癌に対する治療の中心は手術(外科的切除)となっている.また,Stage Ⅱ,Ⅲ症例に対しては根治切除前に術前化学療法(neoadjuvant chemotherapy;NAC)を行うことが推奨されている.その詳細は他項を参照されたい.日本食道学会による食道癌登録によれば,2013年に治療を受けた8,019例中手術を受けたのは4,910例であり,61%になる.世界71カ国,37,513,025例(18癌腫)の予後比較(CONCORD―3)では,食道癌5年生存率は日本36%であり,もっとも良好な結果であった.わが国における食道癌診療水準の高さを示しているものと考えられる.
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