食道癌外科治療のすべて
非開胸による食道癌根治手術
瀬戸 泰之
1
,
森 和彦
,
山形 幸徳
,
愛甲 丞
,
吉村 俊太郎
,
西田 正人
,
八木 浩一
,
三ツ井 崇司
,
山下 裕玄
,
野村 幸世
1東京大学 消化管外科
キーワード:
縦隔鏡法
,
食道腫瘍
,
食道切除
,
リンパ節郭清
,
ロボット手術
Keyword:
Esophageal Neoplasms
,
Mediastinoscopy
,
Lymph Node Excision
,
Esophagectomy
,
Robotic Surgical Procedures
pp.335-340
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017206046
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食道癌根治術はいまだ合併症の頻度が高く,侵襲の大きな手術として知られている.合併症の中でも呼吸器合併症が多く,その克服が喫緊の課題である.そのためわれわれは,ロボットや縦隔鏡の技術を活用した非開胸による食道癌根治手術を開発した.これまで59例施行しており,術後肺炎の発生はなく,また郭清個数も通常の開胸術と同等であることが示されている.術後の生活の質(QOL)が良好である可能性も示唆されており,今後の治療選択肢になりうると考えている.
©Nankodo Co., Ltd., 2017