Japanese
English
特集 消化器疾患に対する機能温存・再建手術
I. 上部消化管領域
1. ロボット支援下縦隔アプローチ食道癌手術
Robot assisted trans mediastinal esophagectomy
愛甲 丞
1
,
吉村 俊太郎
2
,
森 和彦
3
,
山形 幸徳
4
,
八木 浩一
5
,
瀬戸 泰之
5
S. Aikou
1
,
S. Yoshimura
2
,
K. Mori
3
,
Y. Yamagata
4
,
K. Yagi
5
,
Y. Seto
5
1東京大学肥満メタボリックケア
2多摩総合医療センター外科
3三井記念病院消化器外科
4国立がん研究センター中央病院胃外科
5東京大学消化管外科
キーワード:
縦隔鏡
,
食道癌手術
,
ロボット手術
Keyword:
縦隔鏡
,
食道癌手術
,
ロボット手術
pp.403-407
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_403
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食道癌根治術,特に開胸開腹を伴う手術は,消化器癌手術の中でももっとも侵襲の大きな術式である.術後合併症率や手術関連死亡率は,他疾患と比較して高率であり,National Clinical Databaseの集計による報告では合併症率は40%を超える.なかでも術後肺炎は約20%と高率であり,時に致死的な経過をたどる.また,胸腔鏡下食道癌手術は低侵襲手術とはされるものの,同様の合併症率であることが報告されている.一方で非開胸食道切除(抜去)術は低侵襲であるが,盲目的な剝離操作となるためリンパ節郭清が困難であり,食道癌診断・治療ガイドラインにおいては姑息的手術として位置づけられている1).
© Nankodo Co., Ltd., 2019