特集 内視鏡検査で大腸癌の見落としゼロを目指して
2.見落とさないための工夫(4)NBIによる観察で見落としゼロへ
藤井 隆広
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1藤井隆広クリニック
キーワード:
NBI
,
O-ring sign
,
PCCRC
,
LST-NG
,
Ⅱc
Keyword:
NBI
,
O-ring sign
,
PCCRC
,
LST-NG
,
Ⅱc
pp.657-664
発行日 2022年5月20日
Published Date 2022/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002210
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PCCRCの見逃し病変としては,SSA/PよりもLST-NGとⅡcが考えられた.これら表面型腫瘍発見の検討として,① 全大腸の抜去観察においては,NBIがWLIよりも優れた結果であった,② 盲腸の微小腺腫発見にはCE>NBI>WLI観察の順に有用性が示されたが,実臨床における盲腸からの抜去観察ではNBI観察が最適であると考えられた.以上の結果から,大腸病変の見落としゼロを目指す観察法は,前処置不良例やメラノーシスを除き,第二世代から第三世代のNBI光源装置の使用を条件に,盲腸からのNBIによる抜去観察がその一助になると考えられた.
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