特集 進化する画像診断 ―下部消化管領域
5.ICT,AIの進歩が革新する下部消化管診断(1)大腸内視鏡AI 診断のトピックス ―自動診断時代の幕開け
山田 真善
1,2,3,4
,
斎藤 豊
1
,
山田 滋美
3,5
,
近藤 裕子
3,5
,
浜本 隆二
3,5
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
2国立がん研究センター中央病院遺伝子診療部門
3国立がん研究センター研究所医療AI研究開発分野
4国立がん研究センター先端医療開発センター内視鏡機器開発分野
5理化学研究所 AIP センターがん探索医療研究チーム
キーワード:
人工知能(AI)
,
深層学習
,
内視鏡
,
大腸
Keyword:
人工知能(AI)
,
深層学習
,
内視鏡
,
大腸
pp.433-440
発行日 2022年3月20日
Published Date 2022/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002154
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より知的な推論を行うことのできる深層学習(deep learning)の登場と,人工知能(AI)の学習に利用可能なデジタルデータの蓄積によって第三次AIブームを迎えている.内視鏡の分野でも病変の存在診断,質的診断の両面からAIの導入が進みつつあり,とくに大腸内視鏡検査ではすでに医療機器承認を受けたAIが臨床の現場で利用されている.本稿では,AIによる内視鏡診断支援の現状について,筆者らが国立がん研究センターで開発した「深層学習を活用した大腸前癌病変および早期大腸癌を対象としたリアルタイム内視鏡診断サポートシステム」を中心に概説のうえ,本研究領域の現状と課題,今後の展開に関して解説する.
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