特集 近未来の透析医療
3.AI・ICT を用いた透析管理(2)AI を用いたCKD 患者の食事療法管理
神田 英一郎
1
1川崎医科大学医学部
キーワード:
人工知能(AI)
,
食事療法
,
深層学習
,
透析
,
情報通信技術(ICT)
Keyword:
人工知能(AI)
,
食事療法
,
深層学習
,
透析
,
情報通信技術(ICT)
pp.471-476
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001259
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わが国では高齢化とともにCKD・透析患者の増加は継続することが予想される.高齢患者には低栄養が合併しやすく,栄養状態は生命予後に直結する.彼らの栄養状態の改善には,栄養管理が不可欠であるが,高齢患者にとって食事記録の継続は困難である.そこで,筆者らは,人工知能(AI)・情報通信技術(ICT)を活用することで,食事記録の継続と栄養摂取量の正確な推定を行うことを可能にする食事療法管理システムを開発した.このシステムでは,食事内容の認識に機械学習の一種であるディープラーニングが搭載されており,高い精度を達成している.このシステムの使用により,患者を中心とした医療システムの一部として効果的な栄養指導が期待できる.
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