特集 進化する画像診断 ―下部消化管領域
5.ICT,AIの進歩が革新する下部消化管診断(2)カプセル内視鏡の読影効率化,普及展開を推進するAI診断
山田 篤生
1
1お茶の水駿河台クリニック
キーワード:
カプセル内視鏡検査
,
コンピュータ支援検出/診断
,
人工知能
,
畳み込みニューラルネットワーク
Keyword:
カプセル内視鏡検査
,
コンピュータ支援検出/診断
,
人工知能
,
畳み込みニューラルネットワーク
pp.441-448
発行日 2022年3月20日
Published Date 2022/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002155
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小腸カプセル内視鏡検査は多数の画像を撮像することで微小な病変も診断することができるが,多数の画像の中に少数しか病変が写っていないこともあり,病変を見逃すリスクを伴うため読影者にとって大きな負担となる.近年,著しい進化を遂げている人工知能(AI)であるディープラーニングを用いた画像認識は精度が高く,小腸カプセル内視鏡読影においても応用できる可能性がある.これまでにカプセル内視鏡検査画像からさまざまな病変画像を検出するAIが開発され精度が高いことが報告されている.また,カプセル内視鏡読影におけるAIの臨床応用法として,AIによる一次読影の可能性も示唆されている.カプセル内視鏡検査においてAIを用いた読影は未だ実用化されたものはないが,さらなる研究により精度向上と臨床応用へ期待したい.
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