特集 非B非C型肝癌を繙く
5.非B非C型肝癌のサーベイランス(1)FIB—4 index/腫瘍マーカーの有用性
熊田 卓
1
,
豊田 秀徳
2
,
安田 諭
2
1岐阜協立大学看護学部
2大垣市民病院消化器内科
キーワード:
FIB—4 index
,
GALAD score
,
肝細胞癌
,
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
Keyword:
FIB—4 index
,
GALAD score
,
肝細胞癌
,
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
pp.271-278
発行日 2022年2月20日
Published Date 2022/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002117
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近年,非ウイルス性の肝疾患をベースとする肝細胞癌が増加している.ハイリスク群の設定が困難であるがFIB—4 score 2.67超の症例では2.67以下の症例に比してハザード比8.048の発癌リスクを有していることが明らかとなった.一方,FIB—4 score 2.67以下の症例では,AFP,AFP—L3,DCP,年齢および性を組み合わせたGALAD scoreが有用で,高値を示すようになってきた症例では発癌が近いと判断すべきである.
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