特集 非B非C型肝癌を繙く
5.非B非C型肝癌のサーベイランス(2)Transient elastography/Shear wave elastographyを用いた囲い込み
西村 貴士
1
,
飯島 尋子
1
1兵庫医科大学消化器内科学/超音波センター
キーワード:
非侵襲的肝線維化診断
,
超音波エラストグラフィ
,
NASH
Keyword:
非侵襲的肝線維化診断
,
超音波エラストグラフィ
,
NASH
pp.279-283
発行日 2022年2月20日
Published Date 2022/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002118
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肝癌の原因疾患として,非B非C型肝癌,とくにアルコール性や非アルコール性脂肪肝炎(non—alcoholic steatohepatitis;NASH)を背景とした肝癌の増加が近年の特徴である.糖尿病,高齢,男性,アルコールなどがリスク因子であるが,ウイルス性肝炎と同様,肝線維化進展例の絞り込みが重要である.肝線維化の評価は肝生検に代わって非侵襲的肝線維化診断が主流になりつつあり,なかでも超音波エラストグラフィによる肝線維化診断は非B非C型肝炎でも可能で,肝発癌予測因子としても有用である.
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