特集 感染症と消化器 ― 診断と治療:感染症専門医から消化器内科医へのアドバイス
2.消化器領域で重要な微生物感染症の特徴(4)嫌気性菌,クロストリジウムディフィチル感染症
金澤 晶雄
1
1埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科
キーワード:
嫌気性菌
,
Bacteroides fragilis
,
Clostridium difficile
,
抗菌薬関連下痢症
Keyword:
嫌気性菌
,
Bacteroides fragilis
,
Clostridium difficile
,
抗菌薬関連下痢症
pp.296-302
発行日 2021年2月20日
Published Date 2021/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001702
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本稿では嫌気性菌の一般的な治療とそのなかから特異的な診断と治療を要するクロストリジウムディフィチル感染症を取り上げた.消化器領域での嫌気性菌治療はとくに腸管に由来する症例が多く,横隔膜下に常在する嫌気性菌の耐性傾向を念頭においた抗菌薬選択を考える.またクロストリジウムディフィチル感染症については2018年に発行された国内ガイドラインを踏まえて,診断治療を中心に検討する.クロストリジウムディフィチル感染症の鑑別となる抗菌薬関連下痢症についても本稿内で言及した.
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