Japanese
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綜説
嫌気性菌感染症
Infections due to Anaerobes
鈴木 祥一郎
1
,
二宮 敬宇
1
Shoichiro Suzuki
1
,
Keiu Ninomiya
1
1岐阜大学医学部微生物学教室
1Department of Microbiology,School of Medicine Gifu University
pp.807-817
発行日 1978年9月20日
Published Date 1978/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202607
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はじめに
嫌気性菌の発見はPasteurに始まる(Vibrio bu-tyrique,1861)。他方,大部分の好気性菌が19世紀末までに発見されたが,また,嫌気性菌の大部分も並行して発見されている。しかし,当初は毒素を産生する一部のClostridiumにのみ関心がもたれ,無芽胞菌に対するそれが高まるには,更に一世紀近くの時間を必要とした。
過去10年の間に,嫌気性菌に関するtechnologyは驚異的な発展をとげた1〜3)。そして,嫌気性菌感染症に注意さえすれば,比較的容易に嫌気性菌を分離できるようになつた。以下,嫌気性菌感染症を細菌学の立場から紹介する。
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