特集 抗菌薬の使い方—敵はコロナだけにあらず! 今こそ基本に立ち返る
微生物サイドから考える抗菌薬の使い方
<グラム陰性桿菌>
嫌気性菌—Bacteroides fragilisを中心に
寺田 教彦
1
1筑波大学附属病院感染症科
キーワード:
抗菌薬
,
嫌気性菌
,
Bacteroides fragilis
,
内因性感染
,
膿瘍形成
,
耐性化
,
β-ラクタマーゼ
Keyword:
抗菌薬
,
嫌気性菌
,
Bacteroides fragilis
,
内因性感染
,
膿瘍形成
,
耐性化
,
β-ラクタマーゼ
pp.1092-1095
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228312
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Point
◎嫌気性菌は,正常な皮膚や粘膜に細菌叢を形成しており,粘膜破綻部位などで感染症を起こすことが多い.
◎嫌気性菌は好気性菌や他の嫌気性菌と混合感染を起こすことが多い.
◎嫌気性菌の抗菌薬に対する耐性化が進んできており,感染部位や重症度によっては,メトロニダゾールやピペラシリン・タゾバクタム,カルバペネム系抗菌薬などの使用を検討する必要がある.
◎嫌気性菌感染症の治療は抗菌薬投与以外に,外科的ドレナージや壊死組織のデブリドマンが重要である.
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