特集 IBD診療のdecision making ― 専門医の選択
5.クローン病小腸画像検査(1)小腸造影検査の実際と有用性
梅野 淳嗣
1
,
鳥巣 剛弘
1
1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
キーワード:
二重造影
,
ゾンデ法
,
経口小腸造影
,
縦走潰瘍
,
小腸狭窄
Keyword:
二重造影
,
ゾンデ法
,
経口小腸造影
,
縦走潰瘍
,
小腸狭窄
pp.189-195
発行日 2021年1月20日
Published Date 2021/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001674
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クローン病の診療において小腸病変の検索と評価は,診断および活動性の評価の観点からも必須である.X線造影検査はカプセル内視鏡やバルーン内視鏡などの内視鏡検査と比較すると微小病変の描出能については劣っているが,病変の全体像や局在の把握において優れている.また狭窄や瘻孔などの腸管合併症の評価にも有用である.被曝という欠点を有し,撮影や読影に習熟が必要であるが,X線造影検査は未だに他検査とともに活用すべき検査である.
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