特集 慢性膵炎―ガイドライン改訂に向けて
6.慢性膵炎の治療(4)ESWL
伊藤 謙
1
,
岸本 有為
1
,
岡野 直樹
1
,
原 精一
1
,
宅間 健介
1
,
五十嵐 良典
1
1東邦大学医療センター大森病院消化器内科
キーワード:
体外衝撃波膵石破砕術
,
内視鏡併用治療
,
膵石症
Keyword:
体外衝撃波膵石破砕術
,
内視鏡併用治療
,
膵石症
pp.1377-1383
発行日 2020年9月20日
Published Date 2020/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001355
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膵石症に対する内科的治療法は,内視鏡治療と体外衝撃波結石破砕術(ESWL)がある.2013 年10 月に膵石症に対する「体外衝撃波膵石破砕術」として正式に保険収載されたことから,ESWL を含む内視鏡治療は強く推奨されるようになった.主膵管内または副膵管内の有症状の慢性膵炎症例で,膵頭部から体部にかけての5 mm 以上の結石が良い適応である.破砕片の大きさが3mm 以下になることを目標とする.砕石されても結石消失がみられない場合や排石が遷延する場合には,内視鏡的膵管口切開術(EPST)や膵管ステント留置術,バルーンによる狭窄膵管の拡張術などの内視鏡治療を行う.偶発症として破砕片の嵌頓による急性膵炎などがあり,速やかな対応が必要である.
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